スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

こどもの日に『子どもの権利』を考える

オンラインで「子どもの権利」を考える集会に参加

緊急こどもの日特別企画として、

SSW実践理論研究会オープンゼミにオンラインで参加しました。

急遽開催を決めた内田宏明氏は、

長野で起きた事件について怒りを露わにされていました。

どんな事件が起きてしまったのか、

それは、里親による性的虐待といった事件でした。

内田氏は里親制度に反対されているとのことです。

私としては驚きでした。

今までの自分の知識の中では良い制度だと信じて疑わなかったですし、

静岡市は里親委託率が全国1位であることを

誇らしげに発しているように受け取っていました。

一方で、私の個人的な意見として、

静岡市は養護施設が少ないから結果的にそうなっているだけだし、

そもそもそこに市の財政を使わないからだろうと思っていました。

すると、内田氏が、養護施設より里親の方が行政が出すお金が少なくて済む、

ということを話してくださり、自分の予想は当たっていたという驚きもありました。

なぜ、日本はこどもにお金をかけないのだろう、と怒りより悲しい気持ちが勝ちます。

「こどもの権利」を浸透させる

子どもは生まれる家庭を選べません。

最近、テレビで偶然、

「自分で親を選んで生まれてきた」と言っていたお子さんを見ました。

そのお子さんはそうかもしれません。

でも、すべてのお子さんがそうではないと思っています。

虐待される子、重い病気を抱える子、障害を持つ子、身体と心が一致しない子、

などなど、いろいろなお子さんがいますが、

そのようなお子さんはそれを選んで生まれてきてはいないと思うのです。

そんな事情があるお子さんたちも含め、すべての子どもには権利があります。

1994年、日本は「児童の権利条約(子どもの権利条約)」に批准しました。

しかし、それがどれだけの国民に浸透しているのか疑問です。

せめて、子どもに関わる職業の方々には

「子どもの権利」を意識して子どもに関わっていただきたいと思っています。

もちろん、自分自身も常に意識した行動を心がけたいと思っています。

また、スクールソーシャルワーカーとして学校でかかわる教員や保護者さんなどに

浸透していくようできることを見つけて行動していきたいと思います。