スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

SSWの専門性は「繋ぐ・繋がる」

専門性が分かりづらい

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は

何をしてくれる人なのか分かりづらい職種のようです。

例えば、教員は教える人、SCは心を扱う人と言えるように思います。

SSWは「繋ぐ人」と言われます。

 SSWの専門性

先生方はSSWはクライエントを社会資源に繋げることを専門性と捉えていて、

それだけを行う人と思われているように感じることがあります。

しかし、それは違いますし、そう思っている先生方に

「繋ぐ」の専門性を理解してもらうことの難しさも感じています。

例えば、問題行動を起こすお子さんに困っている先生を見つけたら、

その困り感の解消のためにケース会議を提案する、

学年部で打合せができるようにする、

先生たちを繋いでチーム体制を構築するといった、

誰かと誰かを繋いで孤立させないことが専門性なのです。

もちろん自分自身がクライエントと繋がることもしますので、

言い換えると、寄り添うことのプロフェッショナルだとも思っています。

 教育相談員も行う中で見えてきたこと

私はSSWを本業としながら、小学校で教育相談員の活動もしています。

教育相談員は困り感を持った保護者さんやお子さんに個別で対応する

といったことが主な活動になります。

ですので、例えば学校でのトラブルで行き渋りがあるお子さんに対し、

教育相談員は保護者さんやお子さんが相談したい場合対応します。

一方SSWは、学校でのトラブルについてやお子さんやそのご家庭等についても

できる限り情報収集したのちアセスメントし、

できればSCも入れたケース会議の開催を提案し実施できるようにするなどし、

誰が何ができるか役割分担することで

チーム対応で支援する方向性に持っていくのだと思います。

SSWのやりがいを再認識

いままでSSWとして当たり前にやってきたことが、

教育相談員と言う立場となるとできなくなり歯がゆく思っています。

そして、違いを知ることでSSWの専門性が浮き彫りになり再認識できました。

困りごとのあるお子さんに個別対応だけでは物足りない自分がいます。

そのお子さんの最善は何なのか考え、クリエイティブに活動したい、

一人で何かをしようとするのではなく、皆で力を合わせたい、

私はやっぱりSSWの活動に一番やりがいを感じていることも再認識しました。