スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

教員の不適切な指導にもの言う

 

 

何をする人かわかりにくいSSW

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は社会資源とのつながりの部分をフォローすることが仕事と思っている、もしくはSSWって何する人?とわからない教員が正直まだまだ多いと感じています。

その活動が、スクールカウンセラー(以下SC)に見えたり、支援員に見えたり、先生に見えたりするからなのかもしれません。

私としては、子どもの利益につながることは引き受けられる範囲で引き受けるのが仕事、と思っています。

SCや支援員、先生っぽく見える理由

SCに見えるのは、個別面談をするところがそう見えるのだと思います。

個別面談中、SCはカウンセリングをしていますが、私はその方の好きなように過ごしてもらいます。

保護者さんの場合、相談するというより、辛さを吐き出すことが多いです。私はそれを労い、エンパワメントします。

お子さんの場合は話すことなく遊んでいることもあります。子どもは遊ぶことで元気になります。遊ぶその場を保証することでエンパワメントしています。

また、継続して面談していると、結果としてカウンセリングっぽくなったり、コーチングっぽくなることもあります。

それは、自分が大学に編入して心理を学んだり、NLP(注1)やPoints of you🄬(注2)など、民間の各種講座などで技術を学んできたからだと思います。

支援員に見えるのは、不穏なお子さんを見つけるとそのお子さんと一緒に過ごし支援するからだと思います。

支援員はその場限りですが、私はかかわりながらそのお子さんの強みを見つけ、今後の支援について考え、それを先生や支援員と共有したり助言したりすることで、連携を図りやすくします。

教員不在の教室を見つけると、トラブルが起きないようその教室にいるようにします。

子どもだけでいるとだんだん無秩序になっていくことがあるからです。

例えば、教室内のざわざわが度を過ぎているな、と感じたとき、クラス全体に話をすることがあります。

先生からすると勝手に指導している様に見え、先生じゃないのに先生のようなことをしている、と思うのかもしれません。

しかし、私は指導しているのではありません。

クラスにはざわざわが苦手なお子さんがいるかもしれません。

そういったお子さんへの配慮として、静かに過ごすことを子ども達にお願いするために全体にお話しするのです。

先生が全体指導するような行動ではありますが、指導ではなく支援しているのです。

不適切な指導にものを言う

そんな風に活動しているので、教員から疎まれたり、下に見られていると感じることがあります。

その日は、不穏になりやすいAさんをちょっと見ててもらえますか、と担任に頼まれたところから、私はその場にいたくないような出来事に巻き込まれました。

Aさんは私以上につらかったと思います。

何があったかと言うと、B先生がAさんの目の前にある机を床に2,3度床に叩きつけ、荒々しい口調でAさんを注意したうえ、私がAさんの背中をさするとそれに対しやめるよう指示してきたのです。

私は思わず冷静さを失い、瞬発的かつ感情的に言い返していました。

とにかくAさんを守りたかったし、私はAさんの味方であることが伝わってほしかったのです。

この後すぐにこの一連の出来事を校長先生へ報告に行きました。

できることならB先生からAさんに謝罪してほしいくらいですが、そこはあえて言いませんでした。

そこについては校長先生の仕事だと思うからです。

ただ、B先生とAさんを今後かかわらせない方が良いと思うことだけは伝えさせていただきました。

校長先生が、今後Aさんが気持ちよく学校生活が送れるよう配慮してくださることを望みます。

 

(注1)Neuro Linguistic Programinng(神経言語プログラミング)の略。心理学と

   言語学の観点から体系化した心理とコミュニケーションに関する学問

(注2)コーチングのために作られた写真カードの名称かつそのコーチングの方法