スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

「寄り添う」を伝える

「寄り添いのプロ」

「寄り添う」

最近よく耳にする言葉です。

私たち福祉職は「寄り添いのプロである」と私は思っています。

そして、人によって「寄り添う」に差異があるように感じています。

子どもに寄り添う

子どもとの面談の中で、

「それ、ここだけの話にしない方が良いのでは?」

と思うことがあります。

その日の面談では、

Aさんが友達のBさんに自分のことを勘違いされているのでは?

と心配している話が出ました。

こういった時、先生だったら、AさんBさんと話し合いの場を作ろう、

と段取りしていくと思うんです。

そして、Aさんがそんなことはしなくてもいいです、といったところで、

先生は教育者と言う立場上、話し合いの段取りを進めていくのだと思います。

しかし、私たちスクールソーシャルワーカーは違います。

そのお子さんが話し合いを望まないならそのままです。

なので、私たちは、

「何もしない人」

と見られてしまうこともあるように感じています。

そして、これが「寄り添う」ということなのだと思っています。

その人の気持ちを尊重した行動をこちらがすること、

それが「寄り添う」だと思うのです。

学校に寄り添う

先日、「寄り添っているのに裏切られたような気持ちになった」

と素直な思いを語ってくださった管理職の先生がいらっしゃいました。

しかし、話を聴いていると、

それではそのご家庭は寄り添っていると思わないだろうな、

という行動を学校側はしていると思いました。

とはいえ、学校は寄り添っていると思っている、

それを、違うよ、と伝えると、私は学校に寄り添っていないことになります。

私にとっては、学校も学校が心配するそのご家庭も寄り添うべき方々です。

学校はそもそもが教育の場であるので、

「寄り添う」になじみがない場なのかもしれません。

福祉職として、どうやって学校に「寄り添う」を伝えたらよいのか、

悩ましい思いでいます。