スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

不登校だったことが嘘のように

昼夜逆転 Aさんは昨年度途中から登校できなくなりました。 それは、昼夜逆転してしまったからでした。 夜眠れず明け方に寝つき、夕方に目覚める生活が何か月も続きました。 睡眠障害と診断され、両親は服薬を迷いつつ時は過ぎていっていました。 そして、Aさ…

家に帰りたい子どもに給食を見せる

帰りたいAさん Aさんはときどき家に帰りたくなり教室を出て行ってしまいます。 今までは廊下をうろうろするぐらいでしたが、 その日は外履きに履き替えて玄関まで来てしまいました。 そして、急に叫び始めたのでした。 始めは泣いているように見えたのですが…

「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」を学び実践に生かす

「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」を学ぶ 先日課題を提出した県の研修が無事開催され参加することができました。 私は毎回研修を楽しみにしています。 普段一人職で働いていますので、 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)仲間と 会えるだけで嬉しい…

研修課題に取り組んでエネルギーを得る

課題を後回し 私の所属する自治体は、県の研修が年に4回あります。 県任用のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)は必須、 市町の任用の方は任意で参加できます。 近々行われる研修に課題が出ていました。 約3週間前にはわかっていたことなのに、下書き…

SSWの専門性は「繋ぐ・繋がる」

専門性が分かりづらい スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は 何をしてくれる人なのか分かりづらい職種のようです。 例えば、教員は教える人、SCは心を扱う人と言えるように思います。 SSWは「繋ぐ人」と言われます。 SSWの専門性 先生方はSSWはクライエ…

目に見えない支援・目に見える支援

目に見える支援 Aさんは昨年度からほとんど教室に入れなくなりました。 昨年度は、「私はB先生のせいで教室に入れません!」 と廊下から教室に向かって叫んだ、ということもあり、 そこを配慮していただけたのか、 昨年度の担任の先生はAさんの担任ではなく…

こどもの日に『子どもの権利』を考える

オンラインで「子どもの権利」を考える集会に参加 緊急こどもの日特別企画として、 SSW実践理論研究会オープンゼミにオンラインで参加しました。 急遽開催を決めた内田宏明氏は、 長野で起きた事件について怒りを露わにされていました。 どんな事件が起きて…

遊びでエンパワメント

不機嫌なAさん Aさんはその日、朝から不機嫌になる出来事があったようでした。 まずは何があったかを聴きました。 私はそんなことがあったんだね~と聴くのみです。 そうすると、次にクーピーを取り出し、 これがお母さん、これが妹、と、クーピーを家族に見…

『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』の活用

【子どもの最善の利益】を守るために スクールソーシャルソーシャルワーカー(以下SSW)の実践方法は各自治体で違いがあります。 一方、SSWとして大切にすべき価値は同じで一番は【子どもの最善の利益】です。 では、【子どもの最善の利益】を一番にSSWとし…