スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

SSWに理解のある先生との別れ

A教頭先生は、スクールソーシャルワーカー(以下、SSW)をどう使おうか考えてくださる先生でした。 昼休みだけ見回ってほしい、 〇〇親子が来校するからそのタイミングにいてほしい、 月に1回連絡会やるから出てほしい、 先生たちと一人ずつ面談してみない?…

子どもとの面談を頼まれる

子どもの声を聴きたい 私は、保護者や先生、支援員など、主に大人の話を聴くことが多いです。 その話の中心はお子さんですので、間接的にお子さんを支援していることになります。 しかし、お子さんが〇〇と言っていた、と保護者から聴いてたとして、 それが…

摂食障害を心配する

入院してしまったお子さん 私の中学校での勤務は、 依頼があった時と月に1回程度生徒指導部会に参加することです。 生徒指導部会で名前が挙がったお子さんで、スクールソーシャルワーカー(以下SSW)がかかわった方がよさそうなお子さんについては、その場…

身体的虐待をしてしまう母親

中学生でやっとつながる Aさんは小学生の頃から母親との関係に悩んでおり、 担任の先生やその他の先生たちに話を聴いてもらっていたのでした。 私のとしては、この段階でSSWにつないでほしいと思うわけですが、 学校としては、教員でまず何とかしたかった思…

精神疾患や特性のある母親

精神疾患のある親 精神疾患を持ちつつ、子育てをされているお母さんと出会うことがあります。 私と出会ってまもなく疾患について話してくださる方もいらっしゃれば、 何年も経ってから実は・・・と話してくださる方、 また、お話を聴いている中で、このお母…

上手に聴くには技がある

話しやすいと思われるレベル 傾聴って奥が深く、私には難しい、との思いがあります。 傾聴は難しいけれど、「この人話しやすい♪」って思われるレベルの聴き方には 自分は達していると思うし、 それに関しては自信もあると言ったところで、 学校やその他で「…

自殺対策研修の講師

私は二つの自治体のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)です。 それが今回の講師の決め手となったようです。 この二つの自治体は○○圏域として一まとまりとなっているようで、 両方の自治体の実際の子どもの様子をよく知る人を講師としたかったようでした…

先生へ子どもの思いを代弁

子どもの権利が守られているか 世界中の子どもたちすべてが持つ権利として 「子どもの権利条約」は1989年に国連で採択されました。 日本は1994年に批准しています。 「子どもの権利」には四つの原則があります。 ・守られる権利 ・意見を表明する権…

それでも学校を変えたい!

子どもは親や家庭を選べない 私のスクールソーシャルワーカーとしての一番の目標は、 「すべての子どもたちが幸せであること」です。 そして、学校は幸せになるために様々な力をつけられる場所だと思っています。 残念ながら、子どもは親や家庭を選ぶことが…

先生の表情が変わるときが好き

親は子育てのプロではない A先生は不登校のBさんのお母さんの養育力の低さが気がかりで、 お母さんにがんばってもらいたいようでした。 それに対し私は、 先生方は皆、子ども達のより良い成長を願い動いてくださるプロだけれど、 親たちはプロではないし、な…

ストレス解消がみつからない子

教室に入れない子のための部屋 私が勤務する学校には教室に入れない子のための部屋があります。 その部屋にいる子どもたちと仲良くなってほしい、と、校長先生に言われているので、 面談等入っていないときは顔を出すようにしています。 人は接触回数が多い…

心理的虐待を受けた子の理解と支援

お腹にいるときからDV Aさんの母親は、夫から経済的締め付けや暴言暴力がある上、 ワンオペ育児を強いられていました。 それは、Aさんがお腹にいたころからだと言います。 その後、性行為の強要もあり、結局離れられないまま後に二人の子を産みました。 3人…

教室にいられるようになったAさん

教室を無断で出るAさん Aさんは何も言わずに教室を出て行ってしまいます。 理由はいろいろです。 出て行ってしまって行方が分からなくなると心配です。 担任も支援員さんも困っていました。 その困り感を担任、支援員さん、それぞれと共有し、助言していまし…

子どものヘアカラー

ヘアカラーは体に良くない 本人の意思なのか、親の趣味なのか、 髪を染めたり、縮毛矯正をしている子どもを見かけます。 私の勤務する小学校中学校でもそのような子がいます。 私は、ヘアカラーやパーマ剤は体に良くないこと、 また、頭皮は薄いため成分が体…

遠足に同行支援

遠足に同行を申し出る A校の1年生は離席が多く落ち着かない学年です。 4月当初だけならまああるのかな、とは思うのですが、 秋になっても大きな変化はなく、 どうしたら子どもたちの学習環境を整えられるかを考えてながら、 観察支援していました。 そんな…

子どもの困っているをキャッチする先生

いろいろありすぎたA校 A校はある年いろいろなことが起き、私はたくさんの依頼を受けていました。 越権行為と言われそうですが、次年度、平穏な学校環境となるよう、担任は子ども目線で決めてほしい、などの福祉的な意見を都度都度伝えていました。 そのかい…

コーチングを学ぶ

わが子のために 「コーチング」という言葉に出会ったのはおそらくおおよそ15年前だと思います。 私は3人のわが子の子育て真っ最中の時は、自分の興味関心に従っていろいろな市民講座を受けていました。 その一つにコーチングがありました。 コーチングの…

給食を一緒に食べたがる

子ども達の反応 校内を回っているとき、全てのお子さんが私に反応するわけではありません。 感覚的に思うのは、まじめな子か大なり小なり支援の必要な子のようです。 まじめなお子さんは、はっきりした口調で挨拶をしてくれます。 また、誰かのお母さんです…

ストレングス視点で支援

特別な支援が必要な子の増加 コロナが5類となった最近、某国立大学の教授が、私がスクールソーシャルワーカー(以下SSW)として勤務する自治体の幼稚園・保育園を視察し、 「今時点で、特別な支援が必要と思われる子どもは、全体の三分の二」 と研修の中で…

学校環境を変える

暴力がない学校環境を 子どもの暴力で学校内が落ち着かない、ということがあります。 小学生でも暴れ出すと先生一人では取り押さえられなくなることがあります。 そうすると、職員室にいる先生がそこに向かうこともあります。 なので、担任だけでなく、その…

学級内環境を整える

いじめの訴えがあるクラスの観察 A校の教頭先生に、Bさんからいじめの訴えがあったのでクラスを観察してほしい、との依頼がありました。 1時間授業を見させてもらうと、担任の先生はBさんの行動についてみんなの前かつ大きな声で何度も注意していました。ま…

虐待家庭の子ども

ネグレクトのAさん 私はいろいろな保護者さんを知ることができる立場にいます。 保護者さん本人が伝えてくださる場合もありますし、先生から伺う場合もあります。 子どもは生まれる家庭を選ぶことができません。 保護者がお子さんを継続して辛い目に合わせて…

技術向上のための悉皆研修

さぼれない席&さぼれない役割 私が任用されている自治体は、年に4回技術向上のための研修があります。 研修は毎回指定席です。座席表に目をやると、なんと一番前であり、講師席の目の前、その上私の名前のところに七夕にちなんでか星マークがついており、そ…

モチベーションが下がっている

担当校が替わったせいで 今年度の始まりのA市教育委員会との平行線のせいで、A市で活動するモチベーションが下がっています。 そのせいでブログも久々になってしました。 今年A市では8校担当していますが、定期訪問しているのは4校だけ。このうち月に1回…

子どもの声を聴く

山下氏の考え スクールソーシャルワークの活動を日本で最初に始めたのは山下英三郎氏(以下山下氏)です。 ご本人が『居場所とスクールソーシャルワーク』と言う本の中で「1988年ごろ」とおっしゃっています。 また、山下氏はスクールソーシャルワークが…

子どもたちにとって居心地の良い学校環境を保障したい

SSWrの職務内容 スクールソーシャルワーカー(以下SSWr)の職務内容について、 ① 問題を抱える児童生徒が置かれた環 境への働き掛け ② 関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整 ③ 学校内におけるチーム体制の構築、支援 ④ 保護者、教職員等に対する支援…

私を「大好き!」と言ってくれる子

Aさんとの関係作り Aさんは登校はするし、教室にも入るけれど、クラスのみんなと同じように学習することに難しさがあります。 先生に対する好き嫌いもはっきりしているようでした。 私は、週に1回しかAさんに会わないし、一緒に何かしたことは数えるほどしか…

教育と福祉の平行線

理解はするが納得できない 担当校の変更に伴い担当できなくなったケースについて、A市教育委員会のSSW担当と話しました。 トータル1時間以上このことで話し合いましたが、結果としては平行線と感じました。 それに、そもそも話し合いでもなく、SSW担当は私…

納得いかない担当校の変更

方針の変更 私がスクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活動をする自治体は、県に登録後、市町がその名簿を見て各SSWに直接連絡を取り採用する、という形です。 私が今勤める市の面接をしてくれた方は、「かかわる方を長期的に支援してほしいので、基本的…

里親会主催のセミナー講演会

セミナーで得られたこと 国立武蔵野学院、藤澤陽子氏による【性的な行動の理解と対応】というテーマのセミナー講演会を視聴しました。 セミナーは50分の講義と質疑応答も50分ほどでzoomで行われました。 講義では、新たな知識を増やすことや広報できたこ…