スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

数年前からの苦しみに早く気づいてあげたかった

Aさんにチームで対応

教頭先生からの依頼でAさんと面談することになりました。

Aさんは自分のお母さんのことで困っているとのことでした。

Aさんは、学年主任のB先生にその困りごとに関し日々話すことができていました。

B先生は数か月前からAさんの話を聞いていて、

自分が話を聴いていればよいと思っていたようでした。

B先生はAさんについて管理職や学年部とも共有しており、

チームとしてAさんを支援してくださっていました。

SSWは最後の砦

しかし、数か月経っても何も良い兆しが見えないことで、

教員以外に話を聴いてもらった方が良いのではないかということになったようです。

Aさんはスクールカウンセラー(以下SC)に対して拒否感がありました。

それで、スクールソーシャルワーカー(以下SSW)と話すことになったのでした。

私たち福祉職は、こういった最後の砦のような役割をすることがあります。

学校の中で安心して話せる大人がいない場合やSCに拒否的である場合など、

そのお子さんが話すことができる大人になるのです。

私は、事情のあるお子さんと信頼関係を作るのが得意です。

自分自身が当事者性が強いことと、

精神年齢がかなり低いことが功をなしていると思っています。

SSWがAさんと面談

Aさんは、B先生には言っていないのだけど、

と言って、私だけに話してくれたことがいくつかありました。

でも、その話はB先生に私から伝えるのはOKとのこと。

AさんがB先生に直接言うのははばかられたけど、

代わりに伝えてもらえるなら伝えてほしいとのことでした。

こういったアドボケイトもSSWの大事な仕事の一つだと思っています。

そして、その面談の中で語られたことで心苦しくなったことがあります。

もう何年も前からAさんはお母さんのことで困っていたのでした。

できるだけ早く気づいてあげたい

私はAさんの通う学校が担当になって3年目です。

もっと早く気づいてあげられる術はなかったのか、

どうしたら早く気づいてあげられただろう、

私もSC同様、全員面談をお願いしてみようか、など、いろいろ考えました。

他にもAさんのように家族のことで困っているお子さんがいるかもしれない、

それを早く見つけ、支援してあげたいことを管理職に話し、

学校と共に一緒にできることを考えていきたいと思います。