スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

Points of you®で元気に

SSTができる同僚

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は、業務内容がはっきりしていない部分があります。自治体によって、もっと言うと、学校によって使われ方がまちまちだと感じています。先日、同じ自治体のSSWと近況報告をしていたところ、その方はソーシャルスキルレーニング(SST)をやってあげているとのことでした。私はSSTについて知ってはいるものの、自分の業務に取り入れるほどの力がありません。同じ時期にSSWになったAさんですが、Aさんは精神保健福祉士も持っており、そこで学んだことを生かしているとのことでした。

Points of you®を使う私

私はSSTはできませんが、Points of you®というコーチングゲームのトレーナー資格やNLPラクティショナーの資格等を持っており、これらを生かした直接支援を行っています。例えば、教室に入れず保健室でうなだれているお子さんが、ちょっと気分が上向きになったタイミングを見計らい、Points of you®で遊んでいます。Points of you®はフォトセラピーになると言われている厳選された写真カードです。なので、私はPoints of you®を「元気が出るカード」だよと子どもたちに紹介しています。

遊び方の一例

遊び方の一つを紹介します。UNOのように数枚カードを持ち、場に出ているカードと手持ちのカードの同じところやつながりを見つけて出していき、手持ちが先になくなった人が勝ち、という遊びです。例えば、同じ色がある、とか、動物が写ってる、とか、楽しそう、といったのでも「アリ」です。子どもは何を言っても「なるほど!」私に受け入れられるので、肯定され、受容されることで元気になるんだと思います。

遊びは解決志向型アプローチの一つ

Points of you®で遊ぶことは、広い意味で解決志向型アプローチの一つだと思っています。元気が出ない理由や原因を探すのではなく、今とこれからに焦点を当てる、つまり、今は遊ぶ、遊ぶことで元気になり、授業に行ってみようかな、という気持ちにさせる、ただ遊んでいるわけではなく、私はこのような意図をもって子どもたちとPoints of you®で遊んでいます。

学校は問題・原因志向の傾向

先生方や支援員さんとの会話の中で感じるのは、問題とされる行動の理由や原因を探し、それを何とかしようとする傾向にあると言うことです。福祉職としてケースに関わっていくと、問題・原因志向だと行き詰る案件が多いのです。例えば、貧困、お金がないという問題の原因がわかったところで、それを何とかすることは難しいことがほとんどです。問題や原因に焦点を当てるのではなく、お金がない中で何ができるのかを見つけることが支援に繋がります。解決志向という見方を先生方にも持ってもらえると、子どもたちにとって学校がより良い環境になっていくようにも思っています。