スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』の活用

【子どもの最善の利益】を守るために

スクールソーシャルソーシャルワーカー(以下SSW)の実践方法は各自治体で違いがあります。

一方、SSWとして大切にすべき価値は同じで一番は【子どもの最善の利益】です。

では、【子どもの最善の利益】を一番にSSWとして実践していく中で、具体的にどんなことに価値をおいて活動するのかがまとめてあるのが『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』(注1)なのだと解釈しています。

SSWとして大事にするべき価値を内在化すること、それは方法を磨くことより大切だと思っています。

SSWの資質向上のために

『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』は数年前に講座を受け冊子を持っていました。

しかし、日々の業務に追われ冊子は開かれることなく本棚にしまわれていました。

私の所属する自治体は、今年度、連絡会の時間内で『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』で自己覚知する時間を設けてくださいました。

私の所属する自治体はSSWの資質向上のためにいろいろ考えてくださっていて心からありがたく思っています。

「どこの市町に行っても自信を持ってSSWとして活動できるように、と思っています。」との指導主事の言葉に、さらに感謝の気持ちを強くしました。

自信を持ってコンサルしたい

振り返ると、私はこの2年間は勢いで活動していました。

「SSWになりたい気持ちは県内一番だと持っています!」などと豪語していました。

今思うと、穴があったら入りたい気持ちにさえなります。

熱意だけで活動していました。

SSW3年目となり、周りにSSWにしてもらえた、といった思いでいます。

そして、先生方から直接困り感を伝えていただける機会が増えました。

そのような時、以前にはない迷いが自分に現れ、このままではいけない、福祉職として自信を持っていられるようにしたい、という思いが湧いていました。

それは、『スクールソーシャルワーク実践スタンダード』のStandard8-3(注2)に書かれていたこととぴったり合いました。

特に先生方に対し自信を持って有意義なお話ができるよう、常に新しい知識にどん欲になり、福祉職としての基本を今一度復習し、新たなステージの始まりといった思いで活動していきたいと思っています。

 

(注1)馬場幸子氏の著書

(注2)SSWは、コンサルテーションの相手がどのような課題を抱えているかを把握し、その課題解決に向けて助言を行います。例えば、教師が相手の場合、その教師が自信や知識、客観性をもって児童生徒にかかわれるように、心理的なサポートや情報提供を行います。