スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

原因追求型より『解決志向型』

先生方の思考は原因追求型

昨年まで、暴言・暴力・虚言などで担任を困らせていたAさん。

進級して人が変わったかのように落ち着いています。

元の担任の先生は、私の何が悪かったのかと思う、

と私に伝えてくださいました。

 不登校になって1年以上経ってしまったBさん。

不登校になる前に担任をしていた先生は、

自分が担任していた時にもっと何かできていたら違っていたのかな、

と伝えてくださいました。

昨年度から登校が不安定なCさん。

Cさんのお母さんがさっそくSSWとの面談を希望してくださいました。

それに対しCさんの元の担任の先生は、

「何を話したいんだろう?」と理由が気になったようでした。

解決志向型の勧め

先生方は真面目な方が多いように思っています。

だから、自分自身が何かできなかったかと考えてくださるのだと思います。

そして、理由や原因を見つけてそこから何とかしたい、

という原因追求型思考傾向があるように思います。

そして、この思考傾向は欠点もあります。

私たち福祉職が扱う案件は、

理由や原因がわかってもそこはどうしようもない、

ということがよくあります。

 例えば、重い障がいをお持ちの方の生活のクオリティを上げたいとき、

障がいと言う原因をどうにかできるかというと難しいことが多いです。

では、どうするか、解決志向型の思考を持つことだと思っています。

理由や原因は頭の片隅に置くとして、

じゃあ今、そしてこれから、どうなりたくて、そのためにどうするのか、

今と未来に焦点を当てて解決を試みるのです。

解決志向型の思考は、学校にはあまりなじみがないように思っています。

先生方に少しずつ取り込んでいただけたらと思いながら

先生方のお話をさせていただいています。