スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

保護者面談に同席する

 

 

同席する理由はそれぞれ

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活動の一つとして、保護者面談に同席することがあります。

保護者さんに依頼されるときもありますし、学校に依頼されるときもあります。

保護者さんに依頼されるのは、保護者さんが学校に対し自分の思いを言えないような場合で、保護者さんをエンパワメントする役目となります。

学校に依頼されるのは、学校が、保護者さんの言動がお子さんにとって不利益となることを心配している場合で、学校と保護者さんの対立を防ぐクッション材のような役目をします。

また、学校が、保護者さんを将来的にSSWにつなぎたいと考えていて、顔合わせをの意味で同席することもあります。

先生の前だとうまく言えない保護者さん

特性を持つAさんの保護者さんは、お子さんのためにまめに動く方で、いろいろな関係機関に繋がることができる方です。

しかし、学校に対して申し訳ない気持ちが先に立ち、うまくご自分の思いを伝えられないことを定期面談で知りました。

そこで、保護者面談に同席できることを伝えると、「ぜひお願いしたい。」ということになり、同席することが決まったのでした。

学校と保護者さんが対立しそうなとき

支援級に在籍するBさんのご両親は、面談で進級について学校と話さなければなりませんでした。

今までの経過から、両親はBさんにとって不利益な判断をしてしまいそう、と学校は心配していて、意見の相違が起きてしまいそうなことも危惧していました。

そこで、保護者さんに客観的視点を持って進学を考えることを促すために、どうしたらいいかを面談前に打ち合わせをし、同席したのでした。

顔を知ってもらうためだったけど

もう年単位で不登校となってしまったCさんをなんとかしたいと先生たちは思ってくれていました。

そこで、Cさんの家庭とSSWをつなごうと考えて下さり、保護者面談のときに担任に紹介してもらい、そのまま担任と保護者さん、SSW(私)の3人で面談をしました。

面談後、全く学校に来ていないお子さんの保護者さんとの面談でしたので、担任の先生は何を話したらよいか困っていたこと、そして、私が保護者さんにいろいろ質問し、お子さんの家庭での様子がわかり良かったと言ってもらえました。

顔合わせが目的でしたが、結果的に担任の先生をフォローすることができて一石二鳥の同席となりました。