スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

面談で不適切な対応(自らの反省)

無意識に振り返る

私は振り返りをしよう!と意識しているわけではないのですが、

気づくと毎回面談を振り返っています。

うまくいったな、とか、あそこはもっとこうすればよかった、とか、

あれやこれや次々に思考しています。

ADHDで思考が多動なので自然にこのような思考ぐるぐるになるのだと思っています。

やらかしてしまった面談

Aさんの保護者さんとの面談について、完全に失敗した、と思ったことがあります。

それは、共感しながら聴けなかった、という、対人支援の専門職として完全に不適切な聴き方になってしまったこと。

そして、なぜ共感できなかったかと言えば、保護者さんの話に自分の審判が入ってしまったからだということに、面談を終えてから気づきました。

この失敗面談は、実は長期休暇が明けたすぐの勤務の時でした。

今思えば、まだお仕事スイッチがきちんとONされていなかったのかもしれません。

まだ半分お休みモードのまま面談をし、つい近所のママ友と気兼ねなく話すような気持ちで面談してしまったのだと思います。

Aさん保護者さんとはすでに何度か面談していましたので、そんなところも緩みにつながったと分析しています。

これを、「失敗」と位置付けたのは、Aさん保護者さんと定期面談していたのに、

次の面談を直前キャンセルされ、その後次回予約の連絡がなかったからです。

やっぱり、私が共感できなかったことや審判してしまったことに気づかれてしまった、だからもう会いたくなくなってるんだ、と深く反省しました。

Aさん担任がチャンスをくれた

半年くらい間があり、チャンスが到来しました。

Aさんの担任の先生が、Aさん保護者さんが来校することを教えてくれたのです。

私はその日、Aさん保護者さんとは無関係に勤務のふりをして、Aさん保護者さんを待ちました。

そして、Aさん保護者さんの声が聞こえたから、と偶然を装い顔を合わせ、

「久しぶりです!お会いしたかった!」と少し雑談した後、

面談を再開しないかと提案し、了承してもらえました。

時の経過のおかげで私の「失敗」は薄れていて、雑談することで、うまくいっていた面談が思い出されたからかな、と思っています。

一人ではできなかった

私の不適切な聴き方で一度はAさん保護者さんの気持ちが離れてしまったこと、

嫌な思いをさせてしまったことを反省しています。

そして、それをリカバリーすることは自分一人ではできませんでした。

Aさん担任の先生が保護者さん来校を伝えてくれなかったら、このチャンスは得られませんでした。

スクールソーシャルワーカーにしても先生にしても、一人でできることは限りがあります。

お互いにお子さんについて話すこと、聴き合うこと、それにより仲間意識を強め、連携してきたからこその今回につながったと思っています。

今後もチーム学校の一員と思ってもらえるよう、先生たちとお子さんについてまめに共有していくこともやっていきたいです。