スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

モチベーションが下がっている

担当校が替わったせいで

今年度の始まりのA市教育委員会との平行線のせいで、A市で活動するモチベーションが下がっています。

そのせいでブログも久々になってしました。

今年A市では8校担当していますが、定期訪問しているのは4校だけ。このうち月に1回しか行かない学校もあり、正直、与えられた時間数が消化できないかもと思っています。

以前は拠点校を教育委員会の方で決めてくれて学校に知らせてくれていました。

なので、その学校が比較的落ち着いていたとしてもその学校に訪問しやすかったのです。

数年前に拠点校を指定しない、という方針に変わり、さらに今年度は担当校を替えられてしまったことで、訪問しにくくなってしまいました。

他のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)に相談したところ、落ち着いてる学校も訪問しているよ、とのことだったのですが、担当指導主事に相談し、来なくていいと言っている学校への訪問は難しいね、と言う話になりました。

週2訪問する学校

昨年度いろいろ問題が起きた学校には今年度週2回行くことにしたのですが、今年度は昨年度のことが嘘のように落ち着いています。

昨年教室で大騒ぎをしていたBさんは「おれ、去年うるさかったでしょ?」と私に言ってくるくらい、自分を顧みることができていて、今年度は教室のどこにいるのか探すのが大変なほどみなと同じように過ごせています。

他にも、教室から出て行ってしまったり、よく怒られていたお子さんたちも教室のどこにいるかわからないくらいになっています。

昨年度先生に暴力をふるっていたCさんも今年はほとんど暴力のない日々を過ごせています。

今年度落ち着いた理由

なぜ、今年度はこのように落ち着いているのかと言えば、おそらく、クラス編成をかなり丁寧に行い、子ども達の負の相互作用が起きにくいメンバーとなるよう配慮してくれたのではないか、ということ、そして、担任や学年主任も配慮し、子ども達に合わせた先生にしてくれたのではないか、ということ、そして、学年部も先生たちが高め合えるメンバーにしてくれたのではないか、というふうに私には見えました。

また、職員室の雰囲気が昨年に比べとても良いように感じます。

それは、校長先生、教頭先生、教務主任が子ども理解に長けており、かつ、子ども達に近い存在になってくれ、さらに、先生たちをうまく支援してくれて、お互いに助け合う雰囲気を作ってくれているからだと考えます。

つまり、奇跡的に今年度良くなったのではなく、先生たちの力の結晶だと思っています。

こっそりかかわる

では、私はこれに何かかかわったのかと言えば、実はこっそりかかわっています。

昨年は先生たちが持ちたいクラスを持っていたようでしたが、先生たちが持ちたいクラスではなく、子ども目線で担任を決めてほしい、は昨年度校内で暴力が起きたときにお伝えしました。

私としては、SSWとして教頭先生をエンパワメントできた、と思っています。

でも、教頭先生はそうは思っていないと思います。

誰も気づかないところでこっそりエンパワメントし、あたかも自分の力で何か成し遂げたと思ってもらえるような支援が、SSWとしてうまくいっている支援だと思っています。

そして訪れた今年度の平穏な日々は、やっぱり私には向いていなくて、どうやってモチベーションを上げるか思案中です。