スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

遠足に同行支援

遠足に同行を申し出る

A校の1年生は離席が多く落ち着かない学年です。

4月当初だけならまああるのかな、とは思うのですが、

秋になっても大きな変化はなく、

どうしたら子どもたちの学習環境を整えられるかを考えてながら、

観察支援していました。

そんな中、近々遠足へ行く、ということを知り、私は危険を感じました。

目が離せない子が大人の数より多いのだから、

例えばバスの乗り降りなど危険なんじゃないか、と思ったのです。

そもそも最近の学校はマンパワーが足りてなく、

こういった状況で引率教員を増やすことが難しかったりします。

そこで、私は私もいっしょに行けないだろうか、と教頭先生にお伝えしたところ、

ありがたい!とおっしゃってくださり、校長先生からもOKが出て、

遠足についていくことができました。

その後、私を任用する県の教育委員会から、

その勤務内容は納得しているのか、という問い合わせがきました。

遠足についていくことは、スクールソーシャルワーカー(以下SSW)としてはあまり行わない活動なんだと思います。

しかし、私たちは、子どもの「最善の利益」を一番に活動する専門職です。

危険が想定できるのに、何もしない、ということはできませんでした。

それに、私から頼んでいかせてもらったので、

SSWの活動に理解を示してくださる校長先生には感謝していました。

直接支援はどういったとき?

その1年生が2年生になり、教頭先生の方から遠足の同行の打診がありました。

とりあえず承諾しておきましたが、

正直、子どもたちは先生の指示に従えるようになっていましたから必要ないかも、

と思っていました。

そういったところを校長先生はよく見ていらっしゃるのかもしれません。

そのときは校長先生の許可が得られませんでした。

私たちSSWが直接支援をするのは、普段学校にいる教職員ではどうにもならないとき、と私は考えています。

校長先生も同じ思いであったのかもしれません。

SSWがあれもこれも直接支援をしてしまうことは、

先生たちが成長する機会を奪うことにもなると考えています。

どこまでをSSWが直接支援するのか、

SSWがいないとき、先生たち一人一人がどのように困っている子に支援できるのか、

こういった役割を明確にし共通認識するためのケース会議が、

自然に行われるようになることを望んでいます。