スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

上手に聴くには技がある

話しやすいと思われるレベル

傾聴って奥が深く、私には難しい、との思いがあります。

傾聴は難しいけれど、「この人話しやすい♪」って思われるレベルの聴き方には

自分は達していると思うし、

それに関しては自信もあると言ったところで、

学校やその他で「聴き方研修」を積極的に行っています。

過日は市民向けに「上手な聴き方講座」を行いました。

そして、その講座の事例の材料になるようにと、

いつも以上に自分が使う技たちを気にしながら人と話していました。

Bさんに怒られる

不穏になりやすいAさんが珍しく穏やかに学習している隣に私がいるとき、

これまた不穏になりやすいBさんが私に横にちょこんと座りました。

学校って、いつも不穏な○○さんが今日はいいね、ってときに、

別の△△さんがまさかの不穏、なんてことはよくあることで、

Bさんは何かあったんだな、と話を聴きました。

すると、自分が困っていることをわかりやすく教えてくれたのでした。

が、私はこのとき実は聴き方を失敗しました。

「手伝ってくれる人がいなくて困っている」とBさんは話してくれたのに、

「一緒にやってくれる人がいないんだね」と「言い換え」の技術を使ってしまったら、

「ちがうよ!手伝ってくれる人がいないんだよ!」と怒ってしまいました。

ああ、ここは、「繰り返し」の技術を使うところだった、と反省しました。

子どもは語彙力が低いので、そのままの言葉を使う方がわかってもらえた、

と感じやすいのかな?と反省しました。

C先生に話しやすいと言われる

放課後、C先生とC先生のクラスのお子さんについて困り感を聴いていました。

が、子ども達が下校しいなかったこともあってか、

話はC先生自身のことになっていき、

C先生がどんな家庭に育ったのか、これからどうしたいのか、

みたいな話になっていったのでした。

このとき私が主に使った技は「ミラーリング」。

私はこの人と信頼関係を作りたい、と思った方には、「ミラーリング」はよく使います。

そしてC先生は、「まずい!会議があった!また話聞いてください!SSWさん話しやすくて話し過ぎちゃう~。」とおっしゃって教室を出ていかれました。

自信を持ちつつも上を目指す

C先生のように、素直に思いを言葉にしてくださる方からは、

「話しやすい」と言っていただけることがあり、こういったとき、自分に自信が持てます。

とはいえ、自分は聴き方が100点だとは思わないし、

一生100点にはならないとわかっていて、

それでもいつも100点を目指すことが大事と思っていて、

今後も聴き方研修をやっていきたいし、

自分自身も聴き方を磨き続けたいと思っています。