スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

精神疾患や特性のある母親

精神疾患のある親

精神疾患を持ちつつ、子育てをされているお母さんと出会うことがあります。

私と出会ってまもなく疾患について話してくださる方もいらっしゃれば、

何年も経ってから実は・・・と話してくださる方、

また、お話を聴いている中で、このお母さん、特性あるかも、

と感じる方もいらっしゃいます。

二次障害かも?

Aさんのお母さんは精神疾患があり、

それを先生たちにはオープンにしているようでした。

ただ、私は週に1回しかその学校にいない人なので

知っているとも知らないとも言わず、あいまいにしながらお話をしています。

すると、立ち話の中で、ご自分の育ってきた家庭ではよく怒られていたこと、

落ち着きのない子であったことからよく怒られていたのだと思うこと、

また、兄弟間差別もあったことを教えてくださいました。

このことから、お母さんにはもともと特性があり、

特性に合った養育を受けられず、否定されて育ったために、

二次障害として精神疾患を患ったのではないか、と推察できました。

その病は幼少期が影響している可能性

昔は、精神疾患の原因に養育環境は関係ない、と言われていたようです。

しかし、今は、医学的に不適切な養育を受けてきた方が、

精神疾患に限らずさまざまな病気にかかるリスクが高まる、と言われています。

なので、私は、精神疾患をもつ保護者さんに出会ったときは、

その方の子ども時代はどうだったんだろう、と知りたくなるのです。

ですが、それを尋ねることはタイミングが難しいと思うのです。

教えてもらえる

話の流れの中で質問することはありますがまれです。

保護者さんが、実は・・・と、教えてくれるのです。

精神疾患にかかるタイプの方々は、

非言語的なところを感じる取る力がある方々と思っています。

それで、私の「知りたい」思いに気づいてくれるのではないか、と思うのです。

それともう一つ、「聴き方の技術」をうまく使えているのもあるのかもと思っています。

私はときどき、「話しやすい」と言ってもらえます。

それは、ペーシングやミラーリングなどの技を使っているからだと思うのです。

聴いた後のその先の保護者支援

こうして話をしてくださるお母さんの話を聴くことで癒すことはできるけど

それ以上の支援を私はよく知りません。

もっと何かしたい、そう思うようになりました。

まもなくアラ還に片足踏み入れそうな年齢ですが、

精神疾患のある保護者さんを支援できる力をつけるため、

精神保健福祉士を取得したくなっています。