スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

ぐうたら生活を肯定する

7割程度で仕事する

「せっかくの休みだったのに一日寝込んでしまったんです。」

過日の面談で保護者さんが伝えてくれた言葉が過去の私とつながりました。

私は若いころから時々起き上がれなくなる、ということが起きていました。

振り返ると、頑張り過ぎだったのだと今はわかります。

数年前に心身症を患っ時に出合った本に

「仕事は6、7割の力を出して取り組む方が健康を保てる」

といった内容のことが書かれていたのを読み初めて気づいたのです。

私は、仕事は100%の力を出して取り組むものだと思っていました。

だから、無理がたたって倒れていたんだと納得できたのでした。

ぐうたらの極み

 8月初めに寝込んでしまった私ですが、休むことを肯定し、

ひたすらぐうたらすること2週間。

おかげさまで9月に仕事をしている自分がイメージできるまでに回復しました。

 私の休み方、それはぐうたらの極みの生活を送ること。

寝たければ寝る、

食べたくなければ食べない、

眠くなければ寝ない、

起きたくなければ起きない、

ひたすらゲームに打ち込む、などなど、

夏なのに頭を洗わず寝た日や

歯磨きを1日に1回しかしない日もありました。

これを誰も見てないし(私は一人暮らしなので)誰も否定しない、

しかし時折、「本当にこれでいいのか」と自分の中から湧き上がる声に、

「いやいや、今はこれが大事」と自分で自分に言い聞かせる日々。

おかげでブログを書く気力、仕事関係の本を開く気力が出てきました。

環境で変化する

 もし、ぐうたらしている私を否定する人が居たならば、

私は2週間でよくなれただろうか?

おそらく回復に時間がかかったと想像します。

つまり、自分の行動を肯定されると正の変化を促す可能性ができ、

また、否定されると負の変化を生じる可能性があるのだと思うのです。

人は、必ず環境に影響を受けて変化します。

つまり、出会う方々にどんな目で見られているか、

どんな声掛けをされるのかで良くも悪くもなるのだと思います。

他人のぐうたらを肯定する人が増えてほしい

最近、有名なDさんが生活保護の方に否定的な考えを発言していました。

そういった考えを持つ人を無くすことはできないと思うけれど、

他人のぐうたらを肯定する人が増えるといいと思っています。

そして、せめて否定的な意見の表出を避ける人が増えてほしいと思います。

Dさんはきっと、生活保護の方とは無縁の生活をされているのでしょう。

自分とは無縁の生活をしている方々はなぜ今そのような生活なのか、

どんな背景があるのか、どんな過去をお持ちなのか、どんな事情があるのか、

自分を超えて想像できる方々が増えることを望んでやみません。