スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

理不尽な返答でダメージを受ける

ダメージを受けやすい素地

私がスクールソーシャルワーカーになった一番の理由、

それは、自分が当事者であったこと、

だから同じように辛さのある方々の力になりたい、

そんな思いからです。

私は幼児期に虐待を受けていました。

おそらくADHD傾向が強かったことから育てにくかったのだと思います。

学童期は母の無関心や弟との兄弟間格差に心が折れていました。

思春期に父親が脱サラしたせいで我が家の経済は破綻。

取り立て屋が家に来て居留守を使うこともありました。

つまり、貧困家庭であり、被虐待児であり、おそらくADHDです。

人生半世紀を超えやっと少し生き方が上手になったかも、

と思えるようになりましたが、

生きづらさが消えたわけではありません。

自分を否定されると人一倍心理的ダメージを受けてしまいます。

理不尽な返答

その日、私がかかわるお子さんについて、

担任の先生が保護者との面談の日程を伝えてくださいました。

コロナのせいで、私はお子さんの話をじっくり聴く機会がなくなっていたので、

保護者さんの面談時にお子さんを連れてきてもらいたいことを

担任の先生に伝えると賛成してもらえました。

なので、私は保護者さんに連絡することにしました。

保護者さんは、始めは子どもに聞いてみないと、とおっしゃてくださっていましたが、

最終的には連れて行かないにしたい、と、

お子さんに尋ねてくれることなく来ないことになってしまいました。

正直、こういう保護者さんだからお子さんのことが心配で、

お子さんの口からいろいろとお話を聴かせてもらいたいという思いがあります。

自分がお子さんに対して良かれと思ってしたことが理不尽に却下される、

この出来事で、私はものすごく心にダメージを受けました。

当事者性が強い自分なので、人一倍ダメージを受けてしまうのです。

救いなのは、月に1度程度このお子さんと15分ほど話せる機会はあり、

それは継続を許可してもらえたことです。

今後もその機会が有意義な時間となるよう大事にしようと思いました。