スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

緊急保護者会の出席も業務の一つ

緊急保護者会はない方がいい

お子さんが多大な迷惑をかけてしまい、被害を受けたお子さんたちの保護者さんが学校へ声を上げると、「緊急保護者会」というものが開かれることがあります。

緊急保護者会に出席したい人なんて一人もいないと思います。

緊急保護者会がない学校であることが一番だと思うのです。

そのために、予防的に学校全体をアセスメントするのもスクールソーシャルワーカー(以下SSW)の業務の一つだと思っています。

ただ、定期的に勤務している学校は学校アセスメントしやすいですが、そうでない学校は難しいと思っています。

会でSSWがすること

緊急保護者会はだいたい夜に開かれます。

仕事を持つ保護者さんが出席しやすいよう配慮しているのだと思います。

そして、SSWも出席します。

何をするかと言えば、出席者の観察と自己紹介です。

会の開始から終了までのおおよそ1時間、皆さんの発言を聴き、発言する人だけでなく、それを聴く保護者さんや先生方の様子も観察します。その間SSWが発言することはありません。

会の終わりごろに、何か困ったときにはSSWやSCも相談に乗ります、と学校から紹介されるので、その時に簡単に自己紹介をします。

正直、何もしていないに等しい勤務です。

でも、その場に「いる」ことに意味があるのです。

困ったときには相談できる人がいますよ、と言って、もし、SSWやSCがその場にいなかったら、耳からの情報だけなので記憶にとどまりにくいです。

また、どんな人かわからないから相談しよう!となりにくいように思います。

顔を知っている、というのは、話そうと思うハードルを下げると思うのです。

会の前にSSWがすること

緊急保護者会は夜に開催されますが、私は始まる数時間前から学校にいます。

机の移動や配布物があるときはその準備なども先生方と一緒に行います。

先生方との打ち合わせにも参加します。

また、最初に校長先生が状況説明をするにあたり、校長先生と二人っきりでリハーサルしたこともあります。

そして、校長先生に助言してしまいました。

ある意味、SSWは何でも屋なのかもしれません。