情報を得るために
スクールソーシャルワーカー(以下SSW)としてお子さんたちの環境を整えるためには、学校アセスメントは欠かせません。
そのために、職員室にいて先生方の様子を見たり聴いたりしていることもあります。
また、いろいろな教職員の方々との雑談の中で得られる情報もあるので、会話も大事にしています。
しかし、私は雑談、というのが苦手なんです。
仕事がらみの話ならいくらでもできるのですけど。
雑談上手な教職員の方ももちろんいらっしゃり、そういうときは喜んで話を聴いています。
私大に進学できないは貧困?
その日はある職員さんが次のような話をしてくださいました。
「私立大学に進学できない、なぜなら塾に行けないから、とテレビで堂々と言っている若者に違和感を感じるし、それを貧困としてテレビで放映していることも違和感を感じる。大学で学びたいなら国公立なら学費は安いし、塾に行かずとも合格している人はいる、そちらを選択すればよいだけの話だと思うんだけど。」
私はほとんどテレビを見ない人なので、教えてもらえてありがたかったです。
また、こういった特集はテレビでよくやっていることも教えてもらいました。
マスコミ的には、相対的貧困についてを大衆に伝えたいのかなと思いました。
相対的貧困のグラデーション
国として豊かになった今の日本では、相対的貧困に目を向けるときだとマスコミは言いたいのかもしれません。
ただ、相対的貧困にはグラデーションがあると思います。
私が以前テレビで見た相対的貧困の例として、スマホが持てない、ディズニーに行けない、といったものがありました。
私の立場からすると、それは、私大に進学できない、塾に行けない、に近い気がしています。
それより、朝ご飯がない、保護者の代わりに子どもが過重な家事負担がある、などのご家庭の方が支援が必要だと思うのです。
私の立場からすると、豊かに見える日本でも、朝ご飯がない、学用品が払えない、給食費が払えない、修学旅行にけない、といったお子さんが存在することを知ってほしい気がしてしまいます。