スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

「先生」と呼ばれたくないんだけどな~

学校の中の大人はだいたい「先生」

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は「先生」ではありません。しかし、私が関わる教職員、保護者、子どもたちのほとんどが、私のことを「先生」と呼びます。「ヒロさん」と呼んでくださる先生やお子さん、保護者さんもいます。ものすごく嬉しいです。

他にも、スクールカウンセラー、用務員さん、事務員さん、支援員さん、図書館司書さんなど、「先生」ではない人が学校にはいます。それなのに、だいたいすべて「先生」と呼ばれている気がします。

名前を覚えるのが苦手な私にとって、すべて「先生」ですんでしまう環境に助けられてはいます。そういったお子さんもいるのかもしれません。

「先生」と呼ぶことの子どもへの影響

私はすべてを「先生」と呼ぶことは、子どもたちにとって悪影響があるように思うことがあります。「先生」は「指導者」という印象があるように思うのです。例えば、支援員さんは「先生」と呼ばれることで子どもへの関りが指導的になってしまい、子どもが適切な支援を受けられていない場面に出会うことがあります。また、SSWに「指導者」という印象を持ち、近寄りがたく思われていることもあるかもしれません。私はSSWを身近に思ってもらいたいのです。

孤立している方と繋がりたい

昔は近所に一人ぐらいおせっかいな人っていたと思うんです。しかし、ご近所づきあい等が希薄になったいま、一人で辛さを抱えているお子さんや保護者さんは少なからずいらっしゃると思っています。私はそういった方々のお力になりたいと思っています。私の勤める公立の小中学校は、そういったご家庭と繋がりやすい場所だと思っています。

私は「資格を持ったおせっかいおばちゃん」

近々、新1年生の入学説明会に参加させていただきます。そのとき、SSWを紹介する時間を設けていただけました。管理職に感謝です。そして、「SSWは、資格を持ったおせっかいなおばちゃんだと思ってください。困ったとき、辛いとき、お話を聴かせてもらえないでしょうか。来れないときは私から行くこともできます。一緒に考えましょう。」とお伝えするつもりです。そして、他の担当校にも今後このような機会を設けていただけるよう働きかけようと思います。