スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

可愛い挨拶

今朝、ごみ出しに行った帰り道、私は日傘を斜め前に傾けて歩いていました。

すると、前方から

「おはようございまぁす。」

とかわいらしい声が。しかし、私は近所に幼い子供の知り合いはいません。

だけど、私にしてくれたのかも?と思い、傘を少し上げると、

見知らぬ顔の園児さんが私の方を少し遠慮がちに見ていました。

なので私も同じような口調で、

「おはようございまぁす。」

と挨拶しました。とっさにミラーリングしている自分に気づき、

心の中で苦笑いしていました。

園児さんの隣には母親と思しき女性がいて、なんとなくばつが悪そうに、

「おはようございます。」

と早口かつ小声で挨拶して、私たちはすれ違いました。

 

 

園児さんはきっと、隣にいた女性に挨拶を強要されたわけではなく、

自発的に、でもちょっと恐る恐るあいさつしたのかな?と思います。

とすると、挨拶しようと行動に出たのは、

もしかしたら園の先生に言われたのかな?と考えました。

いまどき、知らない人には注意しましょう、といった風潮の中、

見知らぬ私に挨拶をしてくれる園児さんに育ててくれている園、

いいなあ~って思っちゃいました。

家庭以外で学ぶ場はやっぱり大事だよな、ってことも改めて思いました。

 

私の関わるお子さんの中には、もう数か月ほぼ家にいるお子さんもいます。

せめて、病院だけでも受診できれば良いのですが、

それもままならないお子さんもいます。

こうなってしまうと、外へ出すことが本当に難しくなってしまう。

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)には、このようにどうしようもなくなってから相談される場合も少なくありません。

登校を渋り始めた段階でSSWが関わることで、違った結果となるのではないかと考えています。

多くの教職員や保護者の方々に、『早めに相談』が根付くことを祈っています。