スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

学校環境を変える

暴力がない学校環境を

子どもの暴力で学校内が落ち着かない、ということがあります。

小学生でも暴れ出すと先生一人では取り押さえられなくなることがあります。

そうすると、職員室にいる先生がそこに向かうこともあります。

なので、担任だけでなく、その学校の先生たちが疲弊します。

もちろん、自分が勤務している最中に起きたときは必ず行きます。

しかし、私は毎日いるわけではありません。

私は、先生たちが苦しまない、子どもと笑顔で学校生活がおくれるような環境を整えたいと考えており、助言することがあります。

支援員さんの配置

A校は学級数が少ないことなどから、子どもに対する支援員の配置がありませんんでした。

ですが、被害者だけでなくほかの生徒も安心して学校生活をおくるためには、支援員が必要なこと、教育委員会に説明すれば何とかしてくれるのではないかと思うことを教頭先生に伝えました。

教頭先生は、とはいえ期待できない、といったようなことをおっしゃっていました。

新年度になり、支援員は配属されました。

教頭先生の浮かない顔から私も期待していませんでしたが、言っておかないと後悔すると思って伝えておいてよかった、と安どしました。

この年、暴力が出てしまうお子さんは支援員さんと良い関係ができ、一度も暴力は出ませんでした。

子どもにとって最善の担任か

B校は暴力が出てしまう子が二人いました。CさんとDさんです。

学校は休まるときがないような雰囲気がありました。

この二人は、同じクラスで担任はE先生でした。

CさんはE先生だと甘えが出てしまうようで、暴言暴力がほぼ毎日、ハサミが出てしまうこともあり、とても危険な状況でした。

私はこの関係性はCさんにとって良くないと考え、なぜE先生がCさんの担任になったのかと伺ったところ、E先生が希望したこと、それを学年の先生が承知したことで決まったと教えてもらいました。

なので私は、先生がその子を持ちたいかどうか、ではなく、お子さんにとってより良い教育環境になるよう担任を決めてほしい、とお願いしました。

Dさんについては、保護者さんと私の面談の中で、実はDさんはE先生が苦手で、家庭では新年度から不満を漏らしていたことがずいぶん経ってからわかったのでした。

Dさんの思いを教職員の誰かが知っていたなら、E先生がDさんの担任にはならなかっただろうし、この暴力も防げたのだと思います。

Cさんと同じく、子ども目線で担任を選んでほしいことを再度お願いしたのでした。

年度が変わり、E先生は今年度CさんとDさんの担任ではなくなりました。

E先生がけがをすることはなくなり、職員室でため息をつくこともなくなったようでした。

他の学年も

B校の他の学年を見たとき、他の学年も子どもたちのカラーに合わせた先生たちになっていると感じました。

おかげで、学校全体が明るい感じになっています。

学校の主役は子どもです。

子どもにとってどうか、と言う視点で学校内を整えていくと、結果、子どもにとってはもちろん、先生たちにとっても働きやすい職場になるように思いました。

私がやっていることはもしかしたら越権行為なのかもしれません。

でも、子ども達のためになるのなら、指導を受けたとしても伝えていきたいと考えています。