スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

子どものヘアカラー

ヘアカラーは体に良くない

本人の意思なのか、親の趣味なのか、

髪を染めたり、縮毛矯正をしている子どもを見かけます。

私の勤務する小学校中学校でもそのような子がいます。

私は、ヘアカラーやパーマ剤は体に良くないこと、

また、頭皮は薄いため成分が体内に入りやすいことを

子どもや親は知っているのだろうか?と心配しています。

Aさんの気持ち

私とよくお話をするAさんは髪を染めていて、

染めるのは健康を害するかも、と話したら、

それならやりたくない、そもそも自分の意志ではなく親が染めた、

と教えてくれました。

子どもは親の着せ替え人形ではありません。

子どもの意思を確認することはしてほしいと思いますし、

できれば成長が止まるまではやらない方が良いと私は思っています。

学校によって違う

そして、Aさんの在籍する小学校の先生にヘアカラーの毒性の話をしたところ、

それはどこかで子どもに伝えたい、とおっしゃっていただけました。

一方、別の学校で同じ話をしたら、反応は真逆でした。

その話は子どもにするのではなく保護者にする方が良い、

くせ毛が気になっていろいろ支障が出るようなら縮毛矯正をした方がよい、

また、個人の自由、と言われてしまったのでした。

子どもの最善の利益

子どもの最善の利益を考えたとき、

前者と後者、どちらが子どもの最善の利益につながるのでしょう。

私は前者だと思うのです。

対人支援の現場では、「生物心理社会モデル」という支援モデルが今は主流です。

改定された生徒指導提要の中にも「生物心理社会モデル」という言葉は出てきます。

つまり、学校で学ぶ上で一番大事なのは健やかな体、

体が資本ということなのだと思うのです。

カラーやパーマでアレルギー反応を起こすかもしれません。

アレルギー反応がなくとも、確実に有害な物質が子どもの体の中に入ります。

それを知ってて教えない、

子どもの頭に毒を塗ることを「個人の自由」としてよいのでしょうか?

学校は教育の最前線であるべきだと思っています。

未来を担う人材を育てているのですから。

「害がある」のはタバコやお酒、違法薬物だけではないことも

学校で教えてもらえたらと思うのです。

子どもが知識を得ることは、最善の利益につながると思っています。