スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

ケース会議中のSCの提案に心がざわつく

 

 

急遽ケース会議

その日、急遽放課後ケース会議を開くことになりました。

Aさんとその兄弟のBさんの欠席が続いてしまったことを危惧して教頭先生が提案してくださいました。

ただ、私はその日、17時半にプライベートの予定を入れていて、16時には学校を出ようと思っていました。

その学校では超過勤務をすることが多く、時間調整でいつもより早く退勤するつもりだったのです。

ケース会議について教頭先生から打診があったとき、遅くとも16時には退勤したいことを伝え、教頭先生からは先生たちは学年部会があることを伝えていただき、開始時間は14時45分、15分くらいで今後について共通理解を図ろう、ということで決めたケース会議でした。

予定通りいかない

しかし、まず開始が15分遅れ、話は15分では終わらず、結局終わったのは16時半。

自分の予定していた時間に遅刻することが確定、とりあえず先方に遅刻することを伝えないとと、慌てて会議室から出ていきました。

すると教頭先生が後を追うように部屋を出て、

「ヒロさんごめんね~!」と大きな声で話しかけてくださったのですが、

「教頭先生があやまることじゃないです~、こちらこそすみません!一本電話したいので!」

と、本当は話したいことがあったけれど会話を続けることをやめてしまいました。

SCの提案に心がざわつく

本当は話したかったこととは、自分の会議中のもやもやについてでした。

その一番言いたかったこと、それは、スクールカウンセラー(以下SC)が「○○をスクールソーシャルワーカー(以下SSW)がやったほいうがいい。」と断言したこと。さらに「△△についてもSSWが事前に聞いた方がいい」と言ってきたこと。

私は対人支援の専門職として、支援される方が自分でできるよう力を貸したいとは思うけど、代わりにするのは私の仕事ではないと思っています。

私はSCの提案通り動きたくないし、その理由も言いたかった、でも、自分は先約があるから会議を長引かせたくないし、そもそも15分で終えようって言ってた会議を私のせいで長引かせるようなことをしたくない、という思いがあり、「イエスマン」になってしまったのでした。

支援者は援助者ではない

その「○○」は、本来はAさんBさんの保護者さんがやるべきことです。

それを代わりにSSWがやった方がいい、とSCは言うけれど、そもそも私たちSSWもSCも対人支援の専門職です。

援助者ではありません。

支援者は、困っているその人がいろいろなことを自分でできるよう力を貸す人です。代わりに何かする援助者ではないのです。

そんなこともわかっていないのか、という専門職としての無知さに対し、いらいらしてしまったのでした。

また、先生たちもSCの「SSWがやればいい」に共感していたようで、だから余計に「違う」が言いたかったけど言えなかったのは、自分が会議の終了時間を優先させてしまったからです。

仕事の後に時間の変更が難しい予定は入れないようにしよう、また、何かの機会に支援と援助の違いをお伝え出来るチャンスを狙いたいと思います。