親は子育てのプロではない
A先生は不登校のBさんのお母さんの養育力の低さが気がかりで、
お母さんにがんばってもらいたいようでした。
それに対し私は、
先生方は皆、子ども達のより良い成長を願い動いてくださるプロだけれど、
親たちはプロではないし、なりたくないのになってしまった人もいるだろうし、
そうなると、子育てに前向きになれない、うまくできない、ということもあり、
また、いろいろな能力が低い親もいる中で子どもは親を選べない、
能力の低い親の元に生まれたくて生まれたわけではない、
ぜひ、A先生がBさんに親身になってやってほしい、
といったようなことをお話しさせてもらいました。
するとA先生の表情は穏やかな表情に変わり、
「Bさんの親になったつもりで話をしていこうと思います。」
とおしゃってくださいました。
先生たちの価値観の違い
C先生は、教室に入れない子の傍若無人な行動に
嫌悪感を示す先生がいらっしゃって、
そういった先生たちにこういったお子さんをどうしたら理解してもらえるのか、
といったことで悩んでいらっしゃいました。
それに対し私は、
理解してもらうのは難しいと思います。
先生方には積み上げてきたそれぞれの思いがありますから。
だからりかいしてもらわなくてもいいし、
先生たちの思いはそれぞれでいいんですよ。
行動だけ変えてもらえばいいんです。
行動を変えるだけなら先生たちならできます。
それだけで子どもの環境は変わり、子ども達の学校での居心地は良くなります。
といったようなことをお伝えしました。
すると、C先生は、
「なるほどね!いや~ひろさんに出会えてよかった!」
と数分前までの暗い表情が嘘のように明るい表情になったのでした。
先生の変化が私の幸せ
これらのように、先生たちの困り感に寄り添うことも業務の一つであり、
これは、かっこよく言うと「コンサルティング」です。
私と話すことで硬かった先生の表情が柔らかく変化する、
こんな素敵な場面に出会えるこの仕事が私はとっても好きです。
この仕事にもっと早く出逢いたかったとまで思いますし、
健康に気を付けてできるだけ長く続けたいとも思っています。