スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

言葉の難しさ

コロナのせいで、学校からは勤務しなくて良いと言われ自宅待機。

子どもたちに会えない日々・・・

家庭状況がいろんな意味で不安定なお子さんのことはかなり心配で、

家庭訪問したいなぁ~と思いつつ

コロナのことを考えると家庭訪問することもためらわれ・・・

先生方が電話で子どもたちの状況把握されていることで良しとしていました。

 

先週から分散登校が始まったものの、

もともと不登校の子どもたちの姿はもちろんない。

Aさんについて担任の先生に電話での状況を確認すると、

保護者からは「元気です」と聞いているとのこと。

でも、私は心配で・・・

分散登校が始まったので、思い切って家庭訪問させてもらうことにしました。

おおよそ2か月ぶりに会ったAさんと保護者さん。

保護者さんは、「Aは元気です。」と。

Aさんも「元気。」と。

しかし、私の目に映るAさんは、

筋肉が落ち正しい姿勢が保てないからだつき、真っ白な肌、

うつろな目、張りのない声、明らかに2か月前より「元気はない」。

 

「元気」と言う言葉。

保護者さんの思うところの「元気」とAさんの「元気」と私の「元気」は

「違う」ということが分かりました。

「元気」って同じ言葉なのに、捉えによって違いが生まれる、

やっぱり、言葉だけでは真実に近づかない。会うって大事。

いろいろなことがオンラインで盛んに行われているけれど、

やはり、福祉的な支援は、医療的な支援と同様に直接会うことが大事なように思いました。