スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

図書室は社会資源

教室に抵抗感を持つお子さんがいます。

そういったお子さんで、

そもそも学校に入ることにも抵抗感があるお子さんもいれば、

教室だけがダメ、というお子さんもいます。

もちろん事情は十人十色。

そういった、教室に抵抗感があるお子さんのための校内の居場所となる固有の部屋は、

私の勤務する学校にはありません。

おそらく、ほとんどの日本の学校にそういったものは無いのが現状だと思います。

それでも、彼らが学校に来れるのなら居場所を確保してあげたい、

先生方はいろいろ工夫してくださいます。

とある学校は、会議室にカーテンで仕切りをつけてくださいました。

教材室をクールダウン部屋にしてくださる学校もありました。

相談室がある学校は、相談室が居場所となっているところもあります。

学校はいろいろ頑張ってくださっていると常々思っています。

 

学校に来ている、教室にも入っている、

でも、ちょっと何かあって教室にいづらくなる、

そんなちょっとを埋めてくれる居場所は、保健室や図書室かな?と思っています。

しかし今、コロナのせいで、

図書室は貸し出し返却のみしか使えなくなっている学校があります。

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)はここを重要視します。

図書館司書の職員とお話させていただき、

司書さんから図書室の通常利用の再開を学校へ促してほしいことをお願いします。

教室の喧騒から離れ、図書室にしばし身を置くことで充電できる子もいます。

そういったことも司書さんに話しておきます。

学校に直接上記のお話をするとたぶん煙たがられてしまうと思うんですね。

私はその学校の管理職とここまで話せる関係性ができていないと判断しているんです。

これは、感覚なんですけど。

もしかしたら直接お願いしちゃっても良かったのかもしれません。

充電できずにいると、失速し、登校渋りにつながる可能性もあります。

 

 SSWから見ると、図書室も大切な社会資源なのです。

  子どもの生きていく環境を整えることを考え、アクションを起こすことも、

SSWの大切な仕事の一つだと思っています。