スクールソーシャルワーク実践理論研究会
日本社会事業大学の関係者が中心となって企画してくださっている研究会です。
実践のみで業務に当たっていると、独りよがりになりがちだと思うのです。
理論と結び付けることで、より良い支援に繋がると思っていますので、
2か月に1回の開催で、できるだけ都合を合わせて参加するようにしています。
今回は「ソーシャルワークの記録」についてでした。
記録が悩み
私の所属する自治体の公的な記録は、
スクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活動をごく簡単に書いたもののみです。
そして、頼まれたときに、殴り書きのメモを見ながら、
アセスメントシートを作成したり、今までの支援記録を作成したりします。
頼まれなければ、殴り書きのメモは整理されないままです。
このままでいいのかと、SSWを始めたときからずっと思っていました。
前職の家庭児童相談員の時は記録をPCで残し、
職員で読み合い情報を共有していました。
SSWが得た情報や支援、また、今後どうしていくかについて、
口頭で伝えたことは教員が必要に応じて記録してくれているだろう、
という甘えもあり、逃げていました。
『F-SOAIP』と呼ばれる生活支援記録法
今回、この研究会で『F-SOAIP』と呼ばれる生活支援記録法を学びました。
この記録法は、医療現場で使われているものだそうで、
項目ごとに可視化することで
PDCAサイクルに多面的効果を生む記録法とされています。
F(Focus)は、気がかりなことをタイトルのように、
S(Subjective Data)は、クライエントの言葉、
O(Objective Data)は、観察して得られた情報、
A(Assessment)は、支援者の判断や解釈、気づき、
I(Intervention)は、支援者の対応(声かけ、支援など)、
P(Plan)は、当面の対応予定を書きます。
SSWの記録としても使える方法だと思いました。
まずは自分がやってみる
先日、学校が用意した不登校児の記録ノートに目を通すと、
記録は叙述的に書かれていました。
これを、この記録法で書くようにすると、
お子さんたちにとってより良い支援に繋がるように思います。
この方法で書きませんか?と先生たちにご紹介したいところですが、
多忙な先生方にお伝えするのは気が引けるので、
まずは自分がこの方法で記録し、
先生たちに見てもらうことで興味を持ってもらえたらと思っています。