スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」を学び実践に生かす

「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」を学ぶ

日課題を提出した県の研修が無事開催され参加することができました。

私は毎回研修を楽しみにしています。

普段一人職で働いていますので、

スクールソーシャルワーカー(以下SSW)仲間と

会えるだけで嬉しいですし、

何より学びの場はワクワクします。

そもそも学ぶことが好きなんです。

今回は「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」について

法政大学の高良麻子教授から学ぶことができました。

 そして、自分のケースについて「ジェネラリスト・ソーシャルワーク

の視点で振り返ってみることにしました。

Aさんのケースで振り返る

登校が安定しないAさんは気持ちが学校に向いていないようでした。

お母さんはそんなAさんを怠けていると捉え、

学校に行かせたいと思っています。

私(SSW)は学校の依頼でAさん、お母さん、それぞれと面談しました。

面談内容を学校と共有することで学校はAさんの見方が変わりました。

お母さんと面談することでお母さんはAさんへの対応が変わり、

さらに、学校を頼るようになりました。

Aさんとお母さん、Aさんと学校、お母さんと学校の関係性に変化が生じました。

Aさんの登校が安定しないのは変わらずですが、

学校での表情が明るくなったそうです。

表情が明るくなったおかげで

クラスメートがAさんに声をかけやすくなっているようだ、

と担任の先生がおっしゃっていました。

クラスメートが声をかけてくれるのは嬉しいと思うのです。

クラスに気軽に話せる仲間が増えたり、

より一層仲が深まるような友人関係が構築されていけば、

学校へ行く気持ちが高まる可能性があります。

また、そういった様子を見ていてくれる担任の先生に対し

Aさんもクラスの子どもたちも信頼感を持つと思うのです。

こうして、Aさんにとって居心地の良いクラス環境となることで、

さらに学校に行きやすくなる可能性があります。

そうして、徐々に登校が増えれば、

お母さんのAさんへの対応はプラスに変化する可能性があります。

そうすればAさんもお母さんのプラスの影響を受けて

さらに登校が増えるかもしれません。

Aさんが登校することで嬉しく思うクラスメートは大勢いると思うのです。

なので、クラス全体の雰囲気も良くなる可能性があり、

その雰囲気がAさんをさらに学校へ行きやすくする可能性があると思うのです。

また、学年全体も雰囲気が良くなる可能性もあると思います。

 予測できるように

私の課題は、事前にどのような変化の可能性があるかを

予測できていないことにあります。

とりあえず介入しやすいところに介入し、

どう変化するかあいまいな予測で実行しているところがあります。

SSWとして、どんな技術を用いているのか、

何をどうしていて、それがどのように変化する可能性があり、

何を目指しているのか、誰にでもわかりやすく説明できるように

「ジェネラリスト・ソーシャルワーク」を実践しつつ

学びを深めたいと思っています。