Aさんの「ちょっと」とB先生の「ちょっと」
職員室に来たAさんは、B先生に「ちょっと待ってて。」と言われ待っていました。
そしてAさんはその後かなり不機嫌な様子となったので、
C先生が不機嫌の理由を聞いてくださったのでした。
するとAさんは
「ちょっと待ってと言われたのにちょっとじゃなかった、
ずいぶん待たされて嫌だった。」
とC先生に話したのでした。
Aさんについてをすぐ共有
このエピソードについてC先生はすぐに職員室で話題にし、
Aさんの思考の特性を多くの教員で共有してくださっていました。
「ちょっと」というあいまいな表現は誤解を招くことを共有し、
その場にいらした先生方は、
「じゃ、3分、とか、具体的に言えばよかったのかな?」
と、今後どうしていくかについてまで共有してくださっていました。
すごいぞ先生!これぞ「チーム学校」!
改めて、先生たちすごい!と思いました。
まず、C先生の対応の早さ。
すぐきいてくださったことでAさんは切り替えができたと思うのです。
また、先生が聴いてくれそうと子どもが思わなければ、
本音を語ってはくれなかったと思うのです。
聴き方研修(注1)で学んだことを生かしてくださっているのだと思いました。
そして、先生方は特性の理解もできているし共有もできている、
今後の対応策まで考え共有してくださっている、
それを職員室で雑談をするかのように自然に行ってくださっている、
SSWが構築したい「チーム学校」という姿になっていることをありがたく思いました。
学校は年度ごとに数名の入れ替わりがあるけれど、
入れ替わってもこのシステムが残るようにするにはどうしたらいいのか、
そんなことを考えながらこの学校の先生方と協働していきたいと思っています。
注1 この学校で私が聴き方の研修を今年度始めに行っている。