スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

給食を一緒に食べたがる

子ども達の反応

校内を回っているとき、全てのお子さんが私に反応するわけではありません。

感覚的に思うのは、まじめな子か大なり小なり支援の必要な子のようです。

まじめなお子さんは、はっきりした口調で挨拶をしてくれます。

また、誰かのお母さんですか?と質問するお子さんもいます。

ぺこりと会釈する子、手を振る子、話しかけてくる子、様々です。

その中で、いつも不思議に思うのが、

一緒に給食を食べたがる子がいることです。

担任の許可なし

Aさんは、担任の先生からかなり厳しく注意を受けるお子さんでした。

Aさんは離席は多いし、授業にはついていかないし、とにかく自分勝手な行動が多いので注意したくなるのはわかります。

がしかし、広い意味では体罰になるのでは?と思うような担任の先生の行動に私は担任と連携は無理だと判断しました。

なので、Aさんが私に、給食を一緒に食べたい、と伝えてきたとき、担任には相談せずに給食を一緒に食べました。

この時はまだコロナ禍でしたので、給食は無言で食べなければなりません。

Aさんに、隣で食べるけど食べ終わるまで話しかけちゃだめだよ、できる?と聞くと、できる、との答え。

そして、いつも自分勝手に行動するAさんでしたが、私と会話せずに食べ終えることができたのでした。

Aさんと一緒に給食を食べたことで、自分の行動を自分で律することができることがわかりました。

また、私としては、Aさんの願いを叶えることで、自己有用感を持ってほしかったし、

「私はあなたの味方だよ」を伝割るとよいと思っていました。

弁当の日に

Bさんは、何度も私と給食を食べたがります。

Bさんの担任の先生は支援者に対して受容的な方なので、私としては連携がしやすいと感じています。

ただ、私の都合で一緒に食べられない日が2回続いてしまいました。

午後から違う場所にいくこともあるのです。

しかも、その日は弁当の日で、私は昼食を持ってきておらず、途中で食べる気でいたのです。

すると、Bさんは自分のを分けてあげると言い出すのです。

その優しさはうれしいけれど、お母さんがBさんのために作ったのだから、やっぱりもらえないよ、って伝えたのです。

すると、どうも弁当の中を見せたかったようで、私に見せてくれることになりました。

そして、焼きおにぎりはレンチンだから、途中で食べなよ、って言って、ついさっきまでさんざん昆虫をつかんでいたその手で焼きおにぎりを手渡してきたのでした。

うっかり手の上にのせてもらったので、もう返せない。

SSWさんがさわったからもう私は食べれない、とBさん。

それを言うなら、君のそのきっと汚れている手で触ったおにぎりを私も食べたくない気もする、と心の中で呟きながら、

とりあえずラップに包み、次の勤務先へ行く同中の車の中で、お腹壊しませんように、と祈りつつ、結局その焼きおにぎりを食べたのでした。