スクールソーシャルワーカーのひとりごと

守秘義務に配慮して綴っています

2021-01-01から1年間の記事一覧

原因追求型より『解決志向型』

先生方の思考は原因追求型 昨年まで、暴言・暴力・虚言などで担任を困らせていたAさん。 進級して人が変わったかのように落ち着いています。 元の担任の先生は、私の何が悪かったのかと思う、 と私に伝えてくださいました。 不登校になって1年以上経ってし…

見たことある人になる

校内巡視は業務の一つ 私が勤務する自治体において スクールソーシャルワーカー(以下SSW)の業務は、 ①問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働きかけ ②問題を抱える児童生徒への必要に応じた支援 ③関係機関とのネットワークの構築、連携及び調整 ④学校内…

30分の研修のための10時間の準備

研修を提案 私の担当校で、新年度早々にお子さんとその保護者さんとの関係が悪くなり、 辛い1年間を過ごされた先生がいらっしゃいました。 私は立場上、まず先にお子さんや保護者さんを気の毒に思う一方で、 やっぱり先生も気の毒だと思いました。 そして、…

人はその人の精一杯を生きている

怒りに震える SSW1年目、怒りに震えた出来事があります。 不登校のお子さんの担任のA先生が、強い口調で 「アイツが(学校に)こなくても俺には関係ない!困るのはアイツら親子だ!」 と職員室で大声で言い放っていた時です。 「好きで不登校になっている人…

やっぱり学校が大好き♡

学校が大好きだから なぜ私はスクールソーシャルワーカー(以下SSW)になったのか、その最大の理由の一つは、学校が大好きだからというのがあります。 先日、担当校の送別会に参加させていただき、「やっぱり学校が大好き♡」と改めて思いました。 エンターテ…

里親・養子縁組

毎日少しずつ『子どもの権利条約』を読んでいます。 昨日第20条から読んでいくと、里親や養子縁組について書かれていました。 私はタイのバンコクに住んでいたことがあります。 そこで欧米人の高齢夫婦とタイ人と思われる幼い子で歩いているのを時々目にし…

放課後子ども教室のボランティア

ボランティアに参加 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)としての勤務がないので、地元の小学校の放課後子ども教室のボランティアに参加しました。 放課後子ども教室の参加はスタッフが不足しかつ私が行けるときにのみ行っています。 なので、ボランティア…

働きたくとも働けないので・・・

私の勤務する自治体は1年間の勤務時間が決まっています。 つまり、時間給で働いています。そして、それを超えることはできません。 公の仕事は年度初めに予算が決まり、よっぽどのことがない限り予算内で収めなければならないからだと思います。 私たちスク…

TEACCH®自閉症プログラムを受けて反省

暴力行為が止まらないAさん Aさんはクラスメートや支援員を、叩いたり蹴ったり頭突きをしたりということがあります。 私はこれらの暴力行為をやめさせたい、暴力が出そうになった時自分で自分の行動を止める力をつけてほしいと思いました。 その理由は、私の…

「寄り添う」を伝える

「寄り添いのプロ」 「寄り添う」 最近よく耳にする言葉です。 私たち福祉職は「寄り添いのプロである」と私は思っています。 そして、人によって「寄り添う」に差異があるように感じています。 子どもに寄り添う 子どもとの面談の中で、 「それ、ここだけの…

教員の家庭訪問に同行して思うこと

学校行かない宣言 「学校へは行かない、行く意味がわからない。」 と言って学校に来なくなってしまったAさん。教頭先生から連絡をもらい、Aさんのお宅に家庭訪問することになりました。 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)一人で家庭訪問することもあるの…

ケース会議の良さを伝える

耳の痛い言葉 「ケース会議やったけど何も変わらないよね。」ケース会議を行ってしばらくたった時に、ケース会議に参加したA先生から何気ない会話の中で私に伝えられた言葉です。このケース会議は私ともう一人のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)が出席…

愛着形成に課題

就学前の先生たちの関りは? 数か月前から直接支援しているAさんは、私の目からは愛着形成に課題があるように見えています。愛着形成に課題があるお子さんに出会って思うのは、幼稚園や保育園、子ども園で先生たちはこの子にどんなかかわりをしてくれていた…

キャリブレーションを生かす

キャリブレーションを業務に生かす 私はNLPプラクティショナーの資格を持っています。そして、そこで得た知識をスクールソーシャルワーカー(以下SSW)の業務に生かしています。キャリブレーションもその一つです。キャリブレーションとは、ざっくり言うと「…

Points of you®で元気に

SSTができる同僚 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は、業務内容がはっきりしていない部分があります。自治体によって、もっと言うと、学校によって使われ方がまちまちだと感じています。先日、同じ自治体のSSWと近況報告をしていたところ、その方はソー…

ダブルキャンセル

不調で休もうか悩む 私は更年期障害の症状が出ている上、自己免疫疾患もあり、今の時期は花粉症もあって、たぶん月の半分くらいは不調だと思います。 とある勤務日も、朝から頭がくらくらして休ませてもらおうか悩みました。なぜ悩んだかと言うと、その日は…

リフレクションが習慣化

客観視が苦手 私は元々ものの見方が主観的で客観視が苦手でした。なので、いろいろなことを自分事のように感じたことから離れられず、自分で自分を苦しめていた過去があります。NLPを学んだ時に客観視が苦手であることに気づき、客観的に物事を見られるよう…

「先生」と呼ばれたくないんだけどな~

学校の中の大人はだいたい「先生」 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)は「先生」ではありません。しかし、私が関わる教職員、保護者、子どもたちのほとんどが、私のことを「先生」と呼びます。「ヒロさん」と呼んでくださる先生やお子さん、保護者さん…

イラつく⇒改善要求

イラっとすること スクールソーシャルワーカー(以下SSW)として活動している時の私はポーカーフェイスです。でも、人間ですもの、心は揺れ動いています。イラっとすることもあります。 教室に入らないAさんを「一人にしない」という教職員の共通理解のもと、…

若手の先生にリスクマネジメントを教わる

着替えないAさん 基本的に教職員の言うことを聞かないAさん。帰りの会が終わって皆が居なくなった教室に一人、帰りの支度はもちろん、着替えもまだしていませんでした。 しばらくはやり始めるのを待っていましたが、一向に着替えようとしないAさんにしびれを…

愛着障害?orADHD?

無断で学校から出て行ってしまう Aさんはすぐ離席してしまいます。教室から出て行ってしまうこともしばしばです。教室にいたとしてもみなと同じように行動することはほとんどなく、クラスメートにちょっかいを出したり、ぶつかったり、挑発したりといったこ…